今年は約半年くらいずっと転職活動をしていた1年でした。
大変なこともあれば学ぶこともあったり、古い友人に会える機会も増えてそれなりに彩りのある1年間だったような気がします。
そんな中で色んなことを考えたり悩んだりしたので、忘れないように今の気持ちを書き留めておきたいと思います。
「勢いのあるスタートアップ」って言われても全然惹かれないの、なんか言語化しておきたい気持ちある
— dtsuji💩 (@dim0627) December 27, 2021
今回の転職活動は必ず体験入社をさせてもらっているのですが、色んな会社を見させてもらっているうちに表題のような気持ちを持っていることに気づきました。
「小さいチームが好きだからでしょ」といえばそれまでなのですが、なんだかただの天の邪鬼のような気もするのでもうちょっと掘り下げてみたいと思います。
そもそもなんで「勢いがある」ことを売りにするのかを考えてみたのですが、多分こんなところでしょうか?
自分でまとめておいて「結構いいところばかりだな・・・」と思ったりもしたのですが、それでも敬遠しているのはなぜかというのも分析しておきたいと思います。
というところでしょうか。
長いこと転職活動を続けて「小さいチームが好き」というのはほぼ間違いないということがわかってきたのですが、そこにつながるものがある気はします。
結局のところ問題ばかりの組織で、その問題に対してチームで立ち向かうのが好きという人間性はありそうだなと思いました。
イケてる = 問題過多の状態は解消したのでアクセルを踏むだけと言ってほぼ間違いないと思いますので、惹かれない最大の理由はそこなのかなと思います。
もう1つたくさん考えたトピックがこれです。
新卒の頃は生きていくためのお金を稼がないと死んでしまうので、「働く理由」なんてものは考えなくても簡単に手に入っていました。
ですが、欲求段階説でいう「安全の欲求」を超えたあたりで「これ以上働くのはなんでだっけ」といった疑問が出てくるのは結構必然的なのかなとも思います。
実際これは結構深刻に悩んだりして、心療内科に行って相談したりもしました。
その時のアドバイスは、「30代前半はやりたいこと、やるべきことを再確認し始める時期だから、その悩みは健全」という話でした。
どうせなら何かしらの病気のお墨付きが欲しかったなあとも思ったりしました。
そんな中読んだこの本がすごく参考になりました。(アフィリンクではないです)
Amazon.co.jp: 仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える (幻冬舎新書) eBook : 泉谷閑示: 本
タイトルはちょっとミスリードしている感じはありますが、すごくいい本でした。
同じ悩みを持っている方がいたら薦めたいです。
この本によれば、ユングが3つの精神的危機というものを提唱しているそうです。
それは「青年期の危機」、「中年期の危機」、「老年期の危機」というものです。
青年期の危機は「職業選択や家庭を持つといった社会的自己実現の苦悩」という「人生の出発に近いフェーズ」に関する苦悩を指していて、元は20代から30代ごろまでに表れるものとされています。
中年期の危機は社会的存在としての役割を果たしたのちに湧き上がる苦悩で、「自分らしく生きられているだろうか」、「これまでの延長線として人生を歩んでいいのだろうか」、「生きる上での使命はなにか」といった人間としての在り方に関する苦悩を指して、これは40代から50代に表れるものとされています。
が、本著によれば昨今はこの「中年期の危機」が20代あたりまで若年化してきているのでは、という指摘をしていて、これは僕の悩みと完全に一致していると思いました。
僕は読書家ではないのでこの「それから」という本を読んだことがないのですが、この代助の仕事に対する向き合い方はとても参考になりましたし腹落ちもしました。(ちなみに即購入して積ん読しています)
この代助は父親から「世のため人のために仕事をしろ」と日常的に言われているのですが、代助はその説教に対して「その利他的に見せかけた動機は結局のところ自身のモチベーションにするための利己的なものでしかない」と心の中で批判し、結局のところ聞き流して「幼稚」と表現するほど見下しています。
後に友人との対話で「金に不自由してないから働く気にならないんだ」という指摘に「働くなら生活以上の働きでなくちゃ名誉にならない、食うための職業は誠実にはできない」と返します。
これは本著で言及されているハンナ・アーレントの指摘と同じで、「仕事」と「労働」を分けた考え方としてとても的を射ていると思います。
本著では代助の心情を「働くことがそれ自体を目的とした純粋な行為であってほしかった」と表現していて、そこにはすごく共感させられました。
つまり僕の悩みの本質も、「労働ではなく仕事がしたい」ということなのかもしれません。
エンジニアリングに留まらず、情熱を持って取り組める仕事がしたいですね。